第3回 天野博文先生ワルツのコツ「パートナーの内臓を懐に入れる!?」
第3回 天野博文先生ワルツのコツ「パートナーの内臓を懐に入れる!?」
社交ダンスラジオ番組ダンスウェーブオフィシャルライターNaoです。
さて、ダンスウェーブで人気なコーナーの一つが「ダンスウェーブレッスン」!
メインゲストが、明日から使えるダンスのコツを語ります。
12月の放送では、天野博文先生がワルツについてレクチャーしました。
||世界の天野博文先生||
天野先生はかつて全日本チャンピオンに輝いたのみならず、世界選手権でも全英選手権でもファイナル入りしています。
アジア太平洋選手権では、チャンピオンに。
2016年のロンドンインターで見られた通り、世界で日本人は苦戦している昨今、これはすごい戦績です。
ロンドンインターの観戦をされた天野先生は、以下のように話します。
天野先生「あと何かもう一歩ですね。セミファイナルとファイナルの選手に、それほど大きな差はないんですよ」
天野先生「日本人も個性を全面に出せれば、必ずまたファイナル入りすると思います」
その言葉には、単なる楽観的な空気ではなく、ご自身の経験に裏打ちされた説得力を感じます。
1990年代のダンス界は、スタンダードにおいては天野組と篠田組のデッドヒートの時代と言っても過言ではなかったのです。
1989年:日本インター 天野組
1990年:全日本選手権 篠田組
1991年:日本インター、全日本選手権 天野組
1992年:日本インター、全日本選手権 篠田組
……という大接戦!
1989年のスーパージャパンカップ・セグエ選手権では、両者同点優勝!!
まだこの頃「栄光へのステップ」がテレビ放映されていましたから、テレビにかじりつき、手に汗を握って決勝を見つめていたものです。
||ワルツでリスナーから一番多い質問とは?||
リスナーからの「ナチュラルターン」、「スピンターン」がうまくいかないというご質問に答えていただきました。
ワルツのナチュラターンについて陥りやすいミス「足が揃わない」ということ。
天野先生「僕も現役の時はそうでしたけど、ダイナミックに踊ろうとするあまり、足が揃わない。コツは次に来るスピンターンを意識するあまり、回転しすぎないことですね」
加地「スピンターンに関しては?」
天野先生「スピンターンは、ナチュラルターンがフィニッシュした時に、膝がちゃんと女性の足の間に、前に曲がっていくことですね」
加地「ナチュラルターンで、男女の足がぶつかってしまうという質問も多いのですが?」
天野先生「ボディコンタクトが馴染んでいないと、足がぶつかりますよね。固めすぎずに、ボディコンタクトを意識したほうがいいですよね」
加地「馴染ませるためには?」
天野「女性の内臓を自分の懐に入れるように、女性のボディを包み込むように、ダイナミックにスイングする意識で踊ります。」
いかがでしたか?
「ラジオでレッスン?」と思われた読者の方もいらっしゃるかもしれません。
トッププロの言葉はとても饒舌で、イメージを形作ってくれます。
遠征や競技会前に聞いて、理想のダンスを頭の中で膨らませるというリスナーも多いのです。
ぜひ、公式サイトから過去の放送もチェックしてみてください。
文責:賀曽利奈穂(ダンスウェーブオフィシャルライター)
元DSCJアマチュアラテンA級
ゲームシナリオライターの傍ら、社交ダンスのさらなる普及に向けてダンスウェーブで活動
オフィシャルブログ「Naoのダンスウェーブ裏番」も好評配信中!!
(2017年1月24日更新)