第4回 ダンスのお楽しみ 第2弾
梅雨に入りました。湿度が高くサウナのような毎日です。
もう少し我慢すれば、爽やかな青空と海や山が似合う夏がやってきます。
ダンスのいいところは、天気に左右されにくい趣味、スポーツです。
そんなダンスの楽しみ方はいろいろあります。競技会や、パーティーや演技発表、ダンス旅行、資格取得のお勉強。
様々です。こんなにいろんな形の楽しみ方のあるスポーツってほかにあるかなぁ。
ちょっと今回はダンス旅行に思いを馳せてみます。
ダンス旅行というと、フロアを持っている温泉宿やホテルでへ仲間で行ってダンスタイムを楽しみかつ温泉等も、
なんてありますね。バスで行ったり、電車で行ったり形態はさまざですが、現地では思い切りダンスタイム楽しめます。
そんな中で、今回はクルーズ、大きな船での旅の中でのダンスのお楽しみです。
大型客船での旅というと、手の届かない憧れ旅でした。
それは知らなかったという事もおおいにあります。
1泊から世界一周まで、幅広い選択肢があります。世界一周だって、まるまる100日間乗船しなくてもヨーロッパだけとか、アラスカだけとか、行きたい区間を選べる区間乗船なんていう形もあります。
港へ入りランドクルーズや日帰りツアー等行かない、いわゆる船上ライフではたくさんの趣味や習い事ができます。
インド洋や太平洋など外洋に出たら、1週間青い空と海しか見えない、島すら見えない事もあります。
こうなると船上ライフにかかせないのが、趣味や習い事。
その中で、ダンスや英会話教室が人気です。それは上達などの変化を感じられるからでしょうか。
ここでは、地上では経験できない事もあるあるのダンスライフを体験できます。
ダンスはほぼ毎日、午前と午後の計2回のクラスと夜エンターテイメント後の2時間のダンスタイムがあります。
午前午後に開かれるダンスのクラスは、普通とあまりかわりません。グループレッスンでみんなでワイワイ楽しみながらステップを踏んで行きます。船やツアーによってスタイルは様々でしょう。初級と中級上級とクラス分けされたスケジュールをいただきました。今回は初回50人に満たないくらいでスタートしました。
参加された方は色々です。ご夫婦であったり、友人と共に、お一人での参加。経験値も様々でした。
船の上という閉ざされた、逃げ場のない環境です。クラスの中でのいざこざが、それ以外の生活にも影響を与えます。
ただ唯一共通だったのが、みなさん、とにかく踊りたい!だったので、初級だろうが上級だろうが関係なく参加されに来ます。
なら初心者も経験者も区別する事なく、今回の旅は最後までみんなでやろう!
無謀だというお言葉もありました。でも参加された方のご協力もあり、ダンスのクラスは誰も差別される事もトラブル もなくすすみました。
これはね、経験者の方が初めての方に手取り足取り、丁寧に対応してくれたお陰です。これは夜のダンスタイムにも影響がありました。参加された方に感謝です。
よく起こるあるあるのひとつ。さぁ、一緒に踊ってみましょうか、となると、もちろん上手な人と踊りたいです。
ダンスはね、紳士と淑女の踊りです。という事で、男性と女性が一列に並んで、そこで会った女性をエスコートして一緒に踊るスタイルにしました。色々な方踊るわけです。経験者の方は初めての方に優しく教えながら踊ってくれます。クラス一体です。
最後に全員で集合写真を撮った時は100人超える方が、船でダンスを経験されました。
ここで船でしかないあるある。
船ですから揺れます。全く揺れない時もあります。インド洋だと鏡の面の上を滑るように船は進みます。
こういう時のダンスは地上となんら変わらないのですが、地中海だったり、少し海が荒れているとうねります。船は左右に傾くのです。箱に入れた豆のように、傾いたほうにステップが大きくなります。船の揺れでダンスが左右されちゃうんです。
この時は窓から見える眺めも違います。空が見えたり海面が見えたりね。これがまた、楽しいんですね。
気分が明るいと、船酔いもしないのかな。
また、時には船のアナウンスで、皆さん、どぉ〜っと甲板に移動しちゃいます。ダンスしていても。
右舷前方にクジラやイルカの大群、左舷後方に潜水艦浮上、後方で竜巻発生。もう、素早いです。
船の生活がひと月を回っても、こういうアナウンスが入ると、さぁ〜っと移動です。で、しばらくするとまた何事も無かったかのようにクラスは続くのです。
たまに、レッスンにエンターテイメントで乗船されてる方が飛び入り参加されます。落語家さんや、マジシャン、音楽家の方。よくTVでお見かけする方も…
夜はディナーの後、シアターでエンターテイメントがあります。落語、マジック、タンゴ演奏、ファッションショー。毎晩違うメニューです。変わらないのが、この後に開催されるダンスタイムです。
船上あるあるは、毎晩ドレスコードがあります。普段私たちの生活には、あまり聞かない言葉です。この頃、競技会でもドレスコードあるものもあるみたいですね。
ドレスコード⁉︎毎晩⁉︎着るものに困る!ですね。毎日同じドレス着るわけにいかないし、なんて悩みます。船上ライフには必ずドレスコードあります。昼間は自由です。夜は、次の3つがあります。フォーマル。完全な正装ですね。男性はタキシードや燕尾服に女性はイブニング。インフォーマル。略式の礼装。男性は必ず黒かダークスーツ。ネクタイはぜったいです。女性はワンピースまたはスーツ(スカート)。必ず羽織るものがいります。そしてカジュアルです。ここは船によって違うかもしれません。私の乗った船では、男性はノーネクタイOK。襟があればポロシャツに軽いジャケット。パンツはジーンズやショートパンツでなければ、チノパンでもOKです。お洒落なスタンドカラーのドレスシャツの方もいました。女性はちょっとお洒落なワンピース、ブラウスにスカートやパンツでOKです。お洒落を遊びのひとつ捉えてます。
このままのドレスコードでダンスタイムに入ります。生演奏とCDが交互にかかり、2時間踊り明かします。もちろん素敵な男性のアテンダントもスタンバイです。お席に誘いに行き、終わると必ずお席までエスコート。男性とご一緒のご婦人には、ちゃんとお断りを入れてお誘いします。また、時には一人の男性を囲い、全員でマンボ大会になったりします。ここでもレッスンに参加されたエンターテイメントの方も踊りにきてくれます。
ここであるあるは、船の制服組がダンスに参加されます。海外の船ではぜったいだそうです。ここでいう制服組とは、キャプテン(船長)、副船長、機関士長などの皆さんです。照明も落ち着いたダウンライトで、まるで映画の一場面のような雰囲気を味わえるのも船上だからでしょうか。
ちょこっとだけですが、クルーズ、豪華客船の旅もいいですね。
船によってスタイルも違うと思います。日本と海外の豪華客船も違うと思います。また、楽しみはダンス以外にもいっぱいあります。
地上では体験できないダンスの世界。
ちょっとあじわえたでしょうか。
(2017年7月3日更新)