第8回 あけましておめでとうございます。
ウシ男
今年はウシ年。
年男の私、藤本としましても、更なる飛躍を目指したい年であります。
スタジオ開設5周年パーティー、横浜開港150周年などめでたいイベントが偶然にも重なり、充実した1年にするべく気を引き締めてまいりたいと思っています。
ひと口に牛と言っても、種類は様々で、ヒヅメの数が2つか4つの偶蹄種と呼ばれるウシ科の仲間には、体重1000kgもある獰猛なバッファローもいれば軽快に飛びまわるガゼルもいます。
一般的には、ホルスタインやジャージーと呼ばれる乳牛が私たちにとって身近に感じる牛でしょう。一見、やさしそうで弱そうに見える牛でも、ひとたびスイッチが入ればその体重が武器となり底知れぬパワーを発揮します。
ところで最近、ティモシー・ホーソンにシングルレッスンを受けるようになった我がパートナーに言わせると、こんなにも物凄くガッツリ組んで踊るものなのかとビックリしたそうです。
カップルレッスンで何度か言われてきたことでも、まさかここまで、体重(ボディーウェイト)をかけて踊るとは思ってもみなかったそうで、レッスンを受けて帰って来たパートナーとさっそく踊ってみると、確かに物凄くガッツリでしかも重たい!
自分としてみたら、軽くてスイスイ動いてくれるものだと思っていたので、まったく正反対な反応に最初はまったく受け入れられませんでした。
何度か練習するうちに自分もボディーウェイトを相手にかけるコツがわかるようになり、かえって踊りやすく不思議と疲れなくなってきました。ボディーウェイトが大切だとは知っていましたが、やっと本当の使い方が分かったような気がしました。
車に例えるなら、街乗りでは軽い操作でスイスイ運転できる日本車の方が便利だけど、高速では安定感のある欧州車の方が良いのと同じように、スピードとパワーを出すためにはボディーウェイトを利用できるしっかりした組み方が重要になってくるんですね。
ウシの話から踊り方の話に変わってしまいましたが、なんでもダンスに結びつけるクセは、一生治らないと思います。
今年も色んなテーマでコラムを書いていきますので御期待ください。
また皆様からのご意見・ご要望も頂戴いたしたいと思います。よろしくお願い致します。
藤本明彦
(2009年1月1日更新)