第64回 CBMPという基本
皆さん、9月に初心者向けのダンスの本が刊行されます!
書店にハウツー本として昔から並んでいる、足型とかが書いてあるアレです。知人から頼まれて監修という立場で協力することになりました。
リズムダンス・ジルバ・ワルツ・タンゴ・ルンバ・チャチャチャの6種目で約100分のDVDが付録になっています。うちのスタッフがモデルとなって5月に写真と映像を撮り、現在は仕上げの最終段階となりました。
写真のサイズが大きく、DVDもスロー映像をふんだんに取り入れた力作です。
監修といっても、やはり一字一句まで確認し、特に足型図の修正作業は困難を極めました。今となっては多くの方に手に取ってもらうことを願うだけです。
このコラムの読者の皆さんも是非売上に貢献してくださいね(^v^)
さて、今回のようにあらためてダンスの基礎というものを見直すと、いろいろなことに気づき、大変に勉強になります。
その中で、特にCBMPの重要性を意識したので、このことについてお話をしたいと思います。(本は初心者用なので、CBMPには敢えて触れていません)
よくCBMと混同する人がいますが、CBMは体の中につくり出す回転運動のエネルギーのことであり、両足が一直線上、あるいはアクロスした位置関係のことをCBMPと言います。
通常、全てのアウトサイドステップで使われ(一部例外)、OPという表示が一般的です。
ここで難しいのは、パートナーとのコンタクトをキープするために、上体を絞らなければならないことです。CBMを伴うことが多く、このテクニックこそがダンスの“要”のひとつと言っても言い過ぎではないでしょう。
この点に注目して世界のトップレベルと我々を比べてみると、その正確さと運動量の違いに気付くことができます。
体を絞りながら足を出すと、普通は体がきつくなり、しぼりが甘くなるか、足のストライドがせまくなるか、またはその両方になりがちです。特に女性はヒールから前進する場合、怖さを感じるでしょう。
そこを思い切って踊ってみる。
ストライドに比例してしぼりが強くなりますが、それこそがダイナミックな運動のエネルギーになるのです。
単純に言って歩幅を大きくすれば、大きな動きになりますよね。
足を広げることをためらわず、ドンドン踊っていきましょう!
(2013年9月2日更新)