社交ダンス情報サイトレッツダンス : 第65回　足はダンサーの第2の心臓

第65回　足はダンサーの第2の心臓

静脈瘤というのをご存知ですか？

自分が子供の頃、おじいちゃん・おばあちゃんの脚にうねったミミズ腫れのようなものがあったのをよく覚えています。年を取るといろいろな変化が体に現れるものだなぁと思っていたら、自分の右脚ふくらはぎ近辺に3年ほど前から同じものが現われてきてしまいました。

心臓から送り出された血液は動脈で全身に運ばれた後、静脈を通って心臓に戻ってきますが、血液は重力に逆らうことになります。そのため、逆流防止のため血管内には弁がついています。
その機能が何らかの原因で低下し、一部の静脈内に血液が滞ってしまい、皮膚の表面に浮き出てしまうのが静脈瘤です。

女性や、立ち仕事の人に多い症状で、放置しておいても治るものではなく、最悪、皮膚まで炎症をおこしてしまうようです。
自覚症状は、脚がつるとか腫れぼったいなどのもので、自覚症状がないままの人もいます。一番は見た目の問題で、特に女性にとっては大変気になるところです。

自分の場合、心当たりが一つあります。膝を故障したとき、強めのサポーターを仕事中一年間装着していたことです。
最近は寝ていると脚がつるようになり、このままではどんどん症状が進んでしまうようなので、思い切って手術をすることに決めました。

手術は昔のように皮膚を切開して血管を除去するというのではなく、針ほどの穴からレーザーを挿入して血管を塞いでしまいます。「下肢静脈瘤血管内焼灼術」というのが正式な術式名です。

症状の出ている血管を直接治療するのではなく、内ももの血管を塞ぎ、患部への逆流を阻止するという方法です。
当日の手術の模様はスタジオのブログに掲載してあります。
（9月2日　カテゴリー：Fujimoto　http://fujimoto-yokohama.air-nifty.com/dance/2013/09/post-2bac.html）

2年前からレーザー治療は保険の対象になりました。費用は5～6万円くらいです。ただ、6～7年前に開発された古いレーザー機器を使用するため、術後の痛みが多少強く現れるようです。
自分の場合、すぐに仕事に復帰することを最優先して、最新のレーザー治療（自由診療）を選択しました。お陰で、術後もまったく痛みがなく、バリバリ毎日踊っております。気になる費用は、日本のトップダンサーのデモ代より少し安いくらいでしょうか。

静脈瘤で悩んでいる方のために少しでも参考になればうれしく思います。