第4回 行動のメカニズム「落ち込み行動」
皆様こんにちは。巷ではインフルエンザが猛威をふるっていますが皆様は大丈夫ですか?
さて、前回は選択理論の全行動についてお話ししました。
「思考」と「行為」、「感情」、「整理反応」と言う四つからなる「全行動」についてお話ししましたね。
今回は私達が良くしている「落ち込む事」に焦点を当てて話してみたいと思います。
皆さんは何か失敗したり、嫌な事があった時に落ち込んだりしませんか?
ある人に嫌な事を言われた。だから落ち込んでいるんだ!
または、
競技会で成績が悪かった。だから今日は落ち込んでいる。
こんな風になりませんか?
僕は以前はしょっちゅうでした!!
選択理論では、「落ち込みは自分が選択している」と考えます。
何故そう考えるのか。実は落ち込む事で三つのメリットがあるからなんです。
一つ目は、助けを求める。
落ち込んでいると周りの人に、大丈夫?どうしたの?
などと心配してもらえるから。
二つ目、言い訳や逃避。
わかっているんだけどね?
~だから出来ない。自分は~なんだからしょうがない。
こんな風に考える事でちょっと楽になったり安心出来たりするんです。
三つ目、怒りを抑える。
怒りと言うのは理性を失っている。衝動的で自分の感情をコントロール出来ていない。周りの人に嫌な目で見られる。
そんな自分がいやだから落ち込む事で怒らなくしているんですね。
この様なメリットがあるからこそ落ち込む事も選択なんですね。
選択理論の提唱者であるウイリアムグラッサー博士は落ち込み行動は怒りを抑える為に考えついた最も強力な方法のひとつである。と言っています。
次回はこの「怒り」についてお話ししたいと思います。
(2014年2月14日更新)