第5回 行動のメカニズム「怒りをコントロールしよう」
さて、前回は「落ち込むこと」についてそのメリットを交えてお話をしました。
今回は「怒り」についてお話しをして行こうと思います。
皆さんはどんな時に怒りを感じているでしょうか?
おそらく、「自分がして欲しいことを他人がしてくれない時」や「自分がしたくない事を他人に要求された時」もしくは「自分を粗末に扱われた時」ではないですか?
人は皆、自分が求めているものを手に入れようとして行動しています。そしてその時に、手に入れていれば満足感を感じ、手に入れていなければ不満足感を味わっています。
このギャップが大きければ怒りに繋がる可能性が高くなるんですね。
では、どうすれば怒りを感じなくなるのでしょうか?
実はこれは不可能に近いと言われています。
選択理論では怒りは生まれながらにしてプログラムされた感情と言われています。
馬の赤ちゃんなどは、生まれて直ぐに自力で立ち上がり、自分の力でおっぱいを飲むことだって出来ますが、人間の赤ちゃんはどうでしょうか?
そうなんです、人間の赤ちゃんは泣くことしか出来ないんですね。
泣く事で母親や周りの人たちをコントロールすることで何とか生きていくんです。
人間は様々な動物の中で最も「不完全」で生まれてくるんです。
だから人は、「なんとかして分からせよう。」とか「あの人を正してあげなくては!」と言う考えを持ちやすいんですね。
これが「怒り」のシステムです。
この「怒り」が、消すことができないのであればコントロールしたいですよね?そこで大切なのは「何故自分は今怒っているのだろう?」ということを客観視出来るようになることです。
これは選択理論心理学を学んで行くことでかなり分かるようになりますが、時間がかかります。
そこで僕がお勧めしたいのは、
「怒った時に直ぐに行動を取らない」
僕も未だに直ぐ怒ってしまうことがあるのですが、これは今僕が実践していることでかなり効果があります。
「そしてその後場所を変える」
これでかなり冷静になれます。
しかしここで終わってしまうとフラストレーションが溜まります。なので改めてその後で
「自分の気持ちを冷静に相手に伝える」
これを繰り返して行くだけで「怒りをコントロールできる人」に近づきますよ!
今回は長くなってしまいました。
次回はより自分のことを知るために人が生まれながらにして持っていると言われている「五つの基本的欲求」についてのお話をさせて頂きますね!
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
(2014年3月14日更新)