第6回 行動のメカニズム「五つの基本的欲求」
さて、前回は「怒り」についてお話をさせていただきました。
今回は「五つの基本的欲求」についてお話しをさせていてだきますね。
人は皆、生まれながらにして五つの基本的欲求を持っていると選択理論心理学の提唱者であるウイリアムグラッサーは言っています。
その五つとは、
1・生存の欲求
2・愛、所属の欲求
3・力の欲求
4・自由の欲求
5・楽しみの欲求
では、それぞれがどんな欲求なのかと言うと、
1・生存の欲求
これは食欲や睡眠欲。性欲などもこの欲求に入ります。
2・愛、所属の欲求
好きな人と一緒にいたい、大好きな仲間と共に過ごしたいという欲求。
3・力の欲求
社会的地位を得たい、ダンサーとして卓越したい、皆から凄いと言われたいなんて思うのも力の欲求ですね。
4・自由の欲求
これは自己決定したいという欲求。人に指図されずに自分の思うようにしたいという欲求。
5・楽しみの欲求
これは趣味や娯楽などで楽しみたいというのもそうですが、自分の知識を高めたい、もっと学びたい!なんて思うのも楽しみの欲求です。
この五つですが、大きく分けると「生存の欲求」は身体的欲求なのに対し、その他の欲求は心理的欲求ということになります。
そうなんですね!身体的欲求は古くからある欲求なのに対し、心理的欲求は新しい欲求なんですね!
では、どちらの欲求が強いと思いますか?
実は心理的欲求の方が強いと言われています。
例えば、徹夜して麻雀をしたりする人もいますし、食事もとらずに仕事をしたりもしますよね?
ですから、私達は心理的欲求の方に支配されている度合いが強いのですね。
しかし、この五つの欲求は人によって求めている度合いがまちまちですから、他の人が必ずしも自分と同じと考えることは出来ません。
ですが、自分の欲求が何が強くて何が弱いのか、ということを知っていればより自分をコントロールしやすくなることは間違いないと思います。
今回も最後までおつきあいをいただきありがとうございました。
次回は「五つの基本的欲求」をどのように満たしているのかということについてお話しをさせて頂きますね!
(2014年4月15日更新)