第9回 良好なパートナーシップを育む方法 その①
皆様こんにちは!
前回は『願望』についてお話しをさせていただきました。
今回は、私達夫婦がダンスをする際にどの様に関わり方を変えてきたのかと言うことについてお話しをさせていただきます。
私達の事を話す前に、私の事をお話しさせていただきますね。
その昔、高校を卒業してプロになったばかりの私はと言うと、相手に求め過ぎてしまい、『自分の思った様にならないパートナーを何とか自分の思った通りにさせよう』として言い合いになり、喧嘩になっていました。
喧嘩になることが嫌だった私が次にとった行動は、『相手の事は殆ど考えずに、自分がどうしたら良く見えるか』でした。ですから、相手に要求をしない。だから私にも要求するな。こんな考えだったのでやはり喧嘩になってしまっていたのです。
ここ迄の私の事を選択理論を用いて考えてみます。
まず、『自分の思った様にならないパートナーを何とか自分の思った通りにさせよう』これは以前にも紹介した外的コントロールの第三信条と言って、『自分は正しい。相手はまちがっている。だから相手を正してあげることが私の道義的責任だ。』これに当てはまります。
そして次に私がとった『相手の事は殆ど考えずに、自分がどうしたら良く見えるか』これは更に良く無い行動だったのですね。
皆さんは『愛』の対義語は何かご存知でしょうか?
実は『愛』の対義語は『無関心』なのです。
こんな事をやっていたのではパートナーシップが上手くいかないのも当然ですよね!
でも当時の私は『選択理論』を知らなかった。
これが最善で正しいと思っていたのだからしょうがないと思っています。
では、今私達カップルがどの様に取り組んでいるかと言うお話しをします。
私達が大切にしていることに
『W,D,E,P』
という物があります。
Wants
先ず『願望を明確』にします。
いつ迄にどの種目をどの位のレベルにしたいのか。
例えば、八月の終わりにチャチャチャを2分50秒の長さの曲に合わせて標準テンポで踊れる様になりたい。
Doing
その為に今何をしているのか。
Evaluation
今のままで八月の終わりにそうなれそうか。
なれそうになければ改善案を出して話し合う。
Planninng
プランニングして、この日はカウントをクリアーにして、この日はコネクションを大切に、この日は踊り込みなどなど……
こんな所からはじめています。
こんな事なら昔からやっているよ!
プロなのだから当たり前でしょ?
何て思う人もいるかもしれませんが、実はこれを技術として毎日当たり前の様に取り組んで行く事は簡単な事ではないのです。そしてとても大切なことです。
特に今、私達は可愛い子供を三人も授かりましたから、スケジューリングして僅かな練習時間を確保するのも大変な事なのです。
ですからこの技術は助かっています。
しかし、そうはいっても練習中にカチンときたり、イラッと来ることは多かれ少なかれ必ずあります。
そんな時どうしているのか。
次回はそこを話したいと思っています。
(2014年7月16日更新)