第81回 選手諸君、Vwを練習しよう!
昨年後半から、ヴェニーズワルツ(Vw)の練習を始めました。生徒さんとの演目でレッスンをする程度でしたが、ティムのレッスンでVwを習ったのがきっかけでした。
皆さんはどのように練習をしていますか?その時に参考にするテキストは何を使っていますか? 自分は今までN.A.T.D.あるいはJBDF発行のテキストを使っていましたが、ティムはハリー・スミス・ハンプシャー著のテキストで勉強しなさいと薦めてくれたため、早速JATDで注文して手に入れました。
ハリー・スミス・ハンプシャーは、1961年の世界スタンダードチャンピオンでVwが大変得意だったようです。小さな円卓上でフレッカールを練習したという逸話があるほどで、チャンピオンクラスの選手なら誰もがVwを習いに行ったそうです。ティムもJrの頃から教わり、先ず必ずVwを練習してから他の種目を練習しなさいと言われたそうです。
おそらく、右廻りと左廻りの基本を体で覚え込み、また極めて難しいフレッカールが下半身を鍛え、体幹を強くすることに役立つからではないかと思われます。
ここで、Vwをおさらいしてみましょう。
まず、ナチュラルターンを7小節→バックワード・チェンジステップを1小節→リバースターンを中央に向かって8小節、ここからリバースフレッカールに入る・・・と、ここまでは問題ありません。 今この時点の男子は「左足 右足の前に交叉して終わる」の状態になっています。
違うのは次の男子の右足の位置とフットワークです。
自分は「右足 後ろ少し横に」(フットワークB-H-B)で踊っていましたが、「左足のBで左へピボットしながら、右足前進、終わりは横に」(フットワークH-B)となっているのです。“Hから前進”なのです!!!昨年一番の驚きであり大発見でした。実際に試してみると、初めは違和感があったもののフレッカールの初動でスピードがかかりやすくなり、安定感が増すようになりました。
今まで自分がやってきたことは何だったのだろう、知らなかったことが恥ずかしく情けなくもありました。
自分はスタンダード5種目の中でも最も・・練習・・・・・しなかったのがVwでしたが、世界クラスはVwをしっかり練習していたのですね。世界とのレベルの差の違いのひとつがわかった様な気がします。
ハリー先生のテキストは全34ページで、今までのテキストの内容とは全然情報量が違います。このコラムを読んだ方は、是非是非ハリー先生のテキストを手に入れるようアドバイスします。
自分は今年もVwを中心に練習していきたいと考えています。
(2015年2月2日更新)