第18回 怒ると言う事
皆さんはよく怒ることはありますか?
もしくは怒られる事はありますか?
ダンスの練習中に喧嘩をするカップルがいますが、
その場合大抵は自分が怒ったり相手に怒られたりしますね。
何故『怒るという行為』をするのでしょう?
実は「怒りと言うのは私たちが生まれながらに持っている唯一の感情であり、
他の感情はすべて後天的に学習されるものだからである。」
と、選択理論の開発者であるウイリアム・グラッサーは言っています。
その理由は、
様々な動物の中で私たち人間が最も「不完全な姿」で生まれてくることと関係しています。
私たちは生まれてすぐに自力で生きていくことができません。
誰かの手を借りなければ生きて行けないのです。
馬も生まれてすぐ自分の力で歩きますし、猫や犬も自分で動き、ママのおっぱいを飲みます。
人間の赤ちゃんはと言うと「泣く事」しか出来ないのです。
人間の赤ちゃんは泣くと言う怒りの表現方法で周りの人をコントロールして生きながらえるのです。
もちろん赤ちゃんにとって誰かをコントロールしようなどと思ってはいません。
しかしそうやって泣くことにより、周りの人をコントロールすることで、
「誰かが自分のために動いてくれることで自分の気分がよくなる」
という経験を重ねていきます。
と言う事は人間は
「どうすれば相手を自分の思い通りに出来るか」
という外的コントロールを使いながら成長していくといえます。
そうなんです、「怒りは消せない」と思っても良いかもしれません。
ならば「怒り」という感情とどういう風に付き合って行くか。
という事を考えながら生きて行くほうが良いかもしれません。
その為に選択理論を少しでも理解することは気分良く生きて行く事に役に立つと思います。
今回はここまで、また次回で!
(2015年4月20日更新)