第87回 音楽は体で聞くもの
過日、藤本ダンスで開催したサマーダンスパーティーの目玉の一つはダンスタイムでした。
高校生の頃からバンドを組んで演奏していた直美は、昨年より近所のギター講座に通い出し、趣味として一生懸命レッスンを受けておりました。昨年のパーティーでもエレキギターを轟かせダンスタイムの曲を演奏してスペシャルゲストのアルナス組を驚かせました。
そんな経験を生かし、今回は昨年末に初めて披露した私設バンドでフルにダンスタイムの曲をギターで演奏し、自分自身も歌を歌うという念の入りようでした。
その姿はまさに堂々たるものでした。
競技会でもバンドの演奏の時がありますが、何と言っても生の演奏はとても気持ち良いものです。
CDで聞きなれた(聞き飽きた!?)楽曲でもとても新鮮に聞こえるのは何故でしょうか?
それはおそらく耳で聞くか体で聞くかの違いだと思っています。
生の音は振動が伝わってきます。空気を通して床を通して響いてきます。体でリズムを取るダンサーにとってこの差は決定的な違いを生みます。
日頃タイミングの取り方が悪い人でも体に響いてくる音を無視して踊ることはかえって難しいのです。
音の感じ方はノリの良し悪しに関わるものですから、ダンサーはこのことを十分に認識して練習する必要があるでしょう。
生の音で練習する機会はほぼゼロに近いので、ひとつの方法としてはCDを大音量でかけて練習してみては如何でしょうか?
今まで気付かなかった様々な音も感じることが出来て、踊り方が変わるかも知れません。
話は戻りますが、生の演奏のダンスタイムは皆さん生き生きと踊ってらっしゃいました。
もっとも、一番生き生きしていたのはナオミ☆サトウでしたが(´▽`)
(2015年8月1日更新)
藤本 明彦
リーダーの藤本は、大学のダンス部に入部後、桝岡栄子先生に師事。
学生チャンピオン、アマチュアチャンピオンを経てプロに転向、Aクラス昇級後、英国留学を重ね全日本グランドファイナリストとして活躍。
2001年のスーパージャパンカップを最後に競技選手を引退。
1961年生まれの天秤座のO型で、現代の日本人が忘れかけている「気合・根性・忍耐」の精神が大切であると常々思っている。
大の温泉好きで、これからは秘湯めぐりをしようかと密かに企んでいる。
佐藤 直美
パートナーの佐藤は栃木県出身で、実家がダンス教室でありながらダンス嫌いで、ミュージシャン志望だった。
しかし、亡き母の熱心な薦めで、東京は四ツ谷の「石原ダンスクラブ」にその頃在籍し次期チャンピオンと言われていた桑原明男先生に師事。
プロの踊りの奥深さとかっこ良さに触発され自分もプロになることを決意し上京。(まんまと母の思惑通りになる…)
直美という名前はダンサーネームで本名は玲子。プロになる時オーナーが「皆に好かれ、ダンサーとして大成するように」とつけてくれた。
その後タップダンスやジャズダンスなどでダンサーとしての体を作りながら地道に昇級し、Bクラス戦を前後期優勝しAクラスに昇級。
やはり英国留学を重ね全関東選手権、アレックス・ムーアカップでファイナル入り、スーパージャパンカップでセミファイナル入りと着々と実績を上げ2001年に競技選手を引退。
都内にダンススタジオをオープンするも、同じ頃藤本と公私共にカップルを組む事になり、平成16年4月に神奈川県横浜市に「藤本ソシアルダンススタジオYOKOHAMA」を新規オープン。
多くのダンスファンに親しまれ、今日に至っている。
現在は、経営指導の傍ら、JBDF東部総局公認審査員、デモンストレーターとして多忙な日々を送っている。そして、「なんば」をキーワードにダンス理論を解明することがライフワークのひとつとなっている。