第2回 折り紙の折りとラテンダンスにおける関節
みなさんこんにちは!岩倉守孝&麻樹です!今回のテーマは日本の《折り紙の折りとラテンダンスにおける関節》です!
昨今、世界中で日本の折り紙の折り方や折り目が注目されています。その発展はめざましく、折り紙アートの世界だけにとどまらず、医療の世界では折り紙を折るようにして小さく織り込んだ血管の補強材を血管に入れたのち、血流によってその折り目を広げ、スムースに血流を流しながら血管を補強するという医療器具に日本の折り紙の技術が役に立っています。
また宇宙開発や飛行機製造などの世界でも、ただ外壁を重ねて補強するより、折りこんで空気をはらんだ状態の紙を間に挟んで補強材を作った方が丈夫な上に軽いと、日本の折り紙の技術が様々な分野で見直され、発展し役立っているのです。
そのような折り紙を生み出した日本人である私たちですが、ダンスを踊る上では、私たちの関節一つ一つが折り紙における折り目の役割を果たしています。例えばルンバやチャチャチャの出始めによく踊られる、オープンヒップツイストですが、男女の間隔がうまくとれずぶつかってしまったり、ファンポジションに入る際、腕の長さが足りず上手に踏み換えができなっかったりという経験はありませんか?これはまさに成功の鍵となる折り目をうまく活用することですっきりと解決できます!!まずはお互いの肘を曲げ伸ばしすることにより肘に折り目がつきますね、これがダンスにおけるお互いの距離感を図るアジャスターになると考えてください。女性が2のバックウォークから3で左足に乗り、さらに4〜1で前進する際、男性はクローズになるので後ろに下がらないため、スペースが狭くなります。この時女性が肘を折り目に沿って畳んでくれないと、男性に近づきすぎてしまいヒップツイストができません。女性は4〜1で前進する際にはぜひ右手の肘の折り目に沿って曲げながら前進し、美しいヒップツイストを決めてほしいと思います!
そして、素敵なヒップツイストを踊れたなら、ぜひその後の2で前進し、ファンポジションに向けて男性の方へ振り向く3の際、ここでも同様に男女ともに肘の折り目に沿って、腕を折りたたみ、距離を関節のアジャスター機能で縮めた上で、4〜1のファンポジションに思い切ってステップしてみてください!そうすると手が足らなくなり居心地の悪いファンポジションになることなく、お互いが気持ちよくかっこよくファンポジションを踊ることができます!!
このように日本人の誇る折り紙のように、自分の体に絶妙に織り込まれた折り目である関節をダンスのなかで、上手に折り畳みながら、相手と距離感を心地よく美しく保って、ぜひ素敵に踊って頂きたいと思います。ではではDiscover Dance!!しながら今日も楽しく踊りましょうね!!
《オープンヒップツイスト》
(左)カウント”3” / (右)カウント”4”
カウント”1”
女性は左足に前進 男子は右足に後退
女性は右足に前進の際、右肘を曲げる
カウント1でヒップツイストする際にも
男性は左足をクローズの際、左肘を曲げる
男女とも肘をまっすぐにつっぱらず曲げること
《ファンポジション》
(左)カウント”3” / (右)カウント”4″
男女とも肘を曲げて近ずいた状態からファンポジションへ開くと、腕がピンピンにならずよい距離感で開くことができます!肘のアジャスター機能を上手に使いましょう!
(2016年4月30日更新)