第4回 造船とダンスの意外な共通点
こんにちは!レッツダンスDiscover Dance 担当の岩倉守孝&麻樹です!
第1回と第2回では日本の誇る技術と関連してダンスの技術を見直してみましたが、まだまだ日本の技術が大いに注目されている分野があるものです。
今回は造船の世界を覗いてみましょう!長期航海する大型船舶の先頭と後部部分の大きなカーブを作り上げるのはなんと日本人の手作業だとみなさんご存知でしたでしょうか?短期航海用の船舶だと、先頭部分を尖らせるため海外でも機械で造られることが多いようですが、長期船舶は耐久性も兼ね備えなくてはいけないという理由で、大きく緩やかなカーブを形作るよう職人さんが一枚一枚、水で冷却する作業と高温のバーナーで熱する作業とを繰り返しながら作るそうです。1枚の鉄板の両サイドをカーブさせるのに要する時間は5時間で、一隻に必要なパーツは100パーツなので、1日2枚作っても100パーツを作成するのは1ヶ月かかると言います。
ただ、逆に1日2枚を丁寧にこつこつと作ることができれば、世界に誇るあんなに大きな船舶が完成するのだと思うと、確実に丁寧に心をこめて作り上げたパーツは、より素晴らしく正確な作品を生み出すことに繋がるということになります。
この考え方はダンスにも大いに通じることなのですが、みなさんはピンときますでしょうか?日々の練習の中で、1日ほんの2小節づつ取り組むような練習をしたことはありますか?ついつい先に進みたい!たくさん踊りたい!と思いがちですが、それでも壁にぶつかってしまう時や、さらに飛躍したい時には、自分のルーティンを2〜3小節づつ追っていき、体重移動やポジションの確認、表現の方法などを見直していくと、自分たちでは無意識で踊っていたが、より理解して突き詰めるべき箇所に気づくと思います。その2〜3小節を練る作業を毎日積み重ねていけば、ルンバですと1分間に24小節でできていますので、試合で流れる1分30秒では36小節を見直せると、全体的に大幅な成長をすること間違いなしですよね!!
ということは、なんとなくがむしゃらに踊っているばかりでなく、1日2〜3小節磨きながら半月ほどで、見違えるように上達するということなのです。
意外と少ない小節数を解決し、クリアなものを積み上げていったほうがより明確でメッセージ性の高いダンスに繋がると言えます。
私たち日本人の職人技をダンサーはダンサーの世界でぜひ役立たせ、こつこつと自分磨きをして素晴らしいダンスを踊って欲しいと思います。
ではではDiscover Dance!!自分のルーティンをぜひこの機会に見直して、良さを発見してみてくださいね!
1~2小節しか進まなくても大丈夫!!根気よくですよ!!最後には全てのピースを合体し素晴らしいダンスになりますから!!
(2016年6月30日更新)